
「マーケティングミックスとはなに?」
「これからの時代のマーケティング戦略って?」
このように、デジタル化進む時代のマーケティングの方法について知りたい方も多いのではないでしょうか?
マーケティングは、多くの方法があり、どれを使用すれば成功するのか難しいですよね。
そこで、本記事では「マーケティングミックスの7Pとはなにか?」を解説します。
マーケティングミックス7Pは、ディズニーやスターバックスなど多くの企業が採用しているので安心して読んでいただければと思います。
・マーケティングミックス7Pとは?
・マーケティング成功事例を紹介
これらについて、初心者でもわかるように解説していますので、マーケティングで成果を出したい人は最後まで読んでいただければと思います。
マーケティングミックス7Pとは?
7P分析は、マーケティングの生みの親であるコトラーによって提唱されました。
7Pとは、4Pと3Pをたし合わせて考えられるマーケティングフレームワークです。
4Pと3Pそれぞれ解説します。
4Pとは

4Pとは、
- Product(商品・サービス)
- Price(価格・プライシング)=価格戦略
- Place(流通・チャネル)=流通戦略
- Promotion(販促・プロモーション)=販促戦略
の4つのPの頭文字をとり4Pと呼ばれています。
4Pは、自動車や家電製品など形が「物」の流通が中心だった時代にできた考え方です。
そのため「物を販売するためにはどこに注目しなければならないか」という視点で提唱されています。
3Pとは

3Pとは、
- Personnel(人・要員)
- Process(業務プロセス・販売プロセス)
- Physical Evidence(物的証拠)
の3つのPの頭文字をとり3Pと呼ばれています。
Personnel(人・要員)
Personalは、自社のサービスや商品を販売するにあたって関わる人のことを指します。
顧客にとって、物を購入すると行為が「モノ思考」から「ヒト思考」へとシフトしています。
つまり「何を買うか?」よりも「だれから買うか」が重要視され始めています。
このような時代では、顧客と関わる人が自社の社員なのか、契約企業の社員なのかは関係なく、できる限りの最高のサービスを提供する必要があります。
Process(業務プロセス・販売プロセス)
Processとは、サービスを提供するための一連の流れのことをいい「カスタマージャーニー」と呼ばれることもあります。
顧客がサービスを使用するまでに、自社と関わるポイントそれぞれで最高のサービスを心がけましょう。
例えば、CMを見て商品を認知し、インターネットを使用し競合と比較検討し、店頭で購入後、口コミサイトで口コミを投稿するなど、顧客の行動は多様化しています。
このような時代では、オンラインとオフライン双方でタッチポイントはどこなのかを確認し改善しましょう。
Physical Evidence(物的証拠)
Physical Evidence とは、サービスや商品に対する安心や保証を顧客に提供するものです。
証明書や保証書であったり、顧客からの口コミなどもこれに含みます。
不安や心配を抱いている顧客を安心させるためのサービスを心がけましょう。
7Pで考えることでマーケティングは成功する
4Pの時代では、どんな物を、どこで、どのように販売し、どのようにPRするのかを考える必要があるという考えでした。
しかし、デジタル化が加速しマーケティングのあり方は4Pだけでは対応できなくなっています。
マーケティングミックス7Pを利用することで、無形の商品や、データ取りが複雑化している時代にも対応したマーケティングを行うことができます。
今後のマーケティングにおいて重要なことは、購入後するまでがマーケティングではなく、購入したあとにリピート客として継続して利用してもらうことだと認識しましょう。
次の段落では、実際に7Pを利用し成功している企業を紹介します。
7Pを活用し成功した企業
ディズニーリゾートの7P

近年はディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのレジャー消費が好調であり、消費者の消費行動が「物」から「サービス」へシフトしています。
その中で、圧倒的な入場者数、売り上げたかを誇るのが東京ディズニーリゾートです。2013年以降は継続して3,000万人以上の来場客がいます。
また、素晴らしいことに約9割のリピート率であり、顧客満足度が高いディズニーリゾートでは次のような7Pを実施しています。
Product(商品・サービス)
ディズニーリゾートのProductは「非日常的な経験」をコンセプトに掲げ、ミッキーをはじめとするキャラクターにであえるというサービスを提供しています
Price(価格・プライシング)=価格戦略
オリエンタルランドは入場者数の増加に合わせて、2013年から 3年連続でパスポートを値上げてきました。
入場者数と抑制とパークの混雑緩和や将来的なパークへの投資資金確保を理由にあげています。
しかし、値上げ前の入場者数の伸びと比較すると鈍化しています。
ディズニーは一人当たりの客単価を上げることで入場者数の減少をカバーする収益を上げていますが、値上げをしたものの質に変化がなければ顧客離れが起こってしまいます。
その対策として、適切な価格設定が必要になるでしょう。
Place(流通・チャネル)=流通戦略
ディズニーリゾートは、多くの顧客を囲い込むために、東京から日帰りで行くことができる場所を精査して決定しました。
これにより、約3,000万人の潜在顧客を手に入れたと言えるでしょう。
Promotion(販促・プロモーション)=販促戦略
ディズニーのプロモーションは、ブランディングにあります。
トレエードマークであるミッキーマウスは「一人しかいない」というコンセプトのもとに、世界中のディズニーリゾートと合わせて同時に存在しないように工夫されています。
あくまで、「ファンタジー」の世界にいる気分にさせるようにプロモーションに一貫性を持しています。
Personnel(人・要員)
ディズニーリゾートで働く従業員は「キャスト」と呼ばれ徹底した教育体制をしています。
ここにもディズニーのこだわりがあり、パーク内にいる全ての従業員が同じレベルのサービスを提供する必要があると考えています。
また、キャストは1年契約でマンネリ化しないようにし、分業体制を取ることで各自の役割を完璧にこなすことができるような体制をとっている。
Process(業務プロセス・販売プロセス)
ディズニのサービスを提供するプロセスは、顧客ごとにあわせたサービスが提供できるように工夫されています。
例えば、身長制限に引っかかってしまった子供には次回来園した際に待ち時間なしで乗り物に乗ることができるパスを発行。
このように顧客ごとに、プロセスを順応させることで、高いサービス体験を顧客に提供することができます。
Physical Evidence(物的証拠)
ディズニーはパーク内のデザインや物の配置、色などをコンプとに合わせたものにこだわっています。
顧客が、疑問や不安にならないために、パーク内の建物を設計するときは、慎重に行われています。
また、外部の現実世界を目にさせないために、商品や食材を運び込むトラックなどは地下通路を利用するなど徹底しています。
スターバックスの7P

スターバックスは、世界中に展開し、コーヒーチェーン店の中で成功している企業です。
スターバックスは、コーヒー専門店としいてではなく、自由に過ごせる場所を提供するサードプレイスとして普及しています。
スターバックスも、高いサービスを提供するために次のような7Pを実施しています。
Product(商品・サービス)
スターバックスの商品は、国ごとに異なるコーヒーです。
また、家とオフィスの中間に位置するサードプレイスというサービスの提供も行なっています。
Price(価格・プライシング)=価格戦略
コーヒーの価格は300円~500円で一人あたりの客単価は、300円~1000円ほどです。
缶コーヒーなどの簡易のコーヒーよりも高値であり、ホテルやラウンジで提供されるコーヒーよりもお手頃な値段です。
Place(流通・チャネル)=流通戦略
スターバックスの流通チャネルは基本的に、実店舗のみです。
また、店舗はすべて直営店で、陳列される商品も決めっています。
Promotion(販促・プロモーション)=販促戦略
スターバックスの販促戦略は、広告などは一切使用せず、口コミや店内看板のみです。
Personnel(人・要員)
スターバックスで働く社員は、アルバイトが多いイメージです。
しかし、徹底した教育制度があり、初日の人でも一定レベルのサービスを提供できるようになっています。
Process(業務プロセス・販売プロセス)
業務プロセスは、注文が入ってからコーヒーを作り出すことで顧客にワクワク感を演出しています。
また、店内のBGMにもこだわっており、ゆっくりと落ち着けるようにイメージされています。
Physical Evidence(物的証拠)
店内で販売しているタンブラーなどに全てスターバックスのロゴを入れることで一貫したブランドを演出しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、7Pについて解説しました。
「マーケティングミックス7Pとは何か?」
「それぞれの要素は何か?」
「具体的な成功例はどんなものか?」
を知っていただけたと思います。
マーケティングミックスの7Pはこれからの時代のマーケティングをおこなう上で欠かせないものですので、使いこなせるようにしましょう!
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