KUMONから学ぶグローバルブランディング戦略

KUMONから学ぶグローバルブランディング戦略

グローバル化が進み、海外へ事業展開する企業も多くなってきました。
海外の地域ごとによっては、文化・人・言語など異なった環境下の中で適応する必要があり、様々な分析・戦略をたてなければなりません。

今回は、グローバル戦略で勝利をもたらした意外な企業の事例を用いてご紹介します。

KUMON(くもん教育研究会)

日本人なら、KUMON教室を知っている人は多いと思います。通ったことのある人、友人が通っていたなど日本では馴染み深い教育施設です。

1954年に創設者の公文公氏が、「読み書き計算」を基本とした教育施設を立ち上げ主に国語、数学と英語をカリキュラムにしている。

そんなKUMONですが、1988年に海外に本格的に進出し、56ヵ国の国と地域(2020年3月)で展開しているということをご存知ですか?

全教科合計学習者数は、世界で392万が登録しており、日本には、144万人、海外に247万人(2020年3月)がKUMONで学習しています。
KUMONホームページより

驚くことに、日本より、海外の方が学習生徒数は多いことがわかります。
アメリカでは、「フランチャイズ・ビジネスと言えば、外食産業ならマクドナルド、教育ならKUMON」と言われているほどです。

これは、KUMONが海外でも強い影響力・信頼があるということを表しているとも言えます。

では、なぜKUMONが海外で成功できたのか、考察してみましょう。

海外に挑戦するきっかけ

KUMONがグローバルブランディング戦略をするきっかけとなった出来事が1988年に、アメリカのアラバマ州の効率小学校が公文式算数を採用したことに始まります。

これをきっかけに、全国学力テストでこの学校の平均点が20点上昇し、この事実が米誌『TIME』『Newsweek』などで紹介され、瞬く間にKUMONの名前が世界中に知れ渡りました。

これをきっかけに世界中から、公文式を採用したいという声が多くなり、現在では、8800もの教室が海外にあります。

グローバルブランディング戦略 5つのポイント

どのようなグローバルブランディング戦略を意識することで、世界中に認められ、発展することができたのでしょうか。

それには、5つのポイントがあり、一つずつみていきましょう。

全世界で企業理念を重視し、全社員が共感

KUMONには、経営理念や企業のMission Vission Valueに共感できるかどうかというポイントを最重要項目としておいています。これは、日本のみならず世界共通です。

事業拡大や企業の規模が拡大していくと同時に、組織の維持、構築は難しくなります。企業と社員の方向性や価値観、考え方を統一させることがいかに大切か。ということが伝わります。

以下がKUMONの企業理念、Mission Vision Valueです。

KUMONの夢
『教育を通じて世界平和に貢献すること』

Mission
『われわれは
個々の人間に与えられている可能性を発見し
その能力を最大限に伸ばすことにより
健全にして有能な人材の育成をはかり
地球社会に貢献する』

Vision
『世界のあらゆる国と地域で、
KUMONメソッドで学ぶ機会を提供し、
学習者が夢や目標に向かって
自分から学習している状態を目指す』

Value
KUMONが一番大切にするもの
『子どもたち一人ひとり』
『志を同じくし共に歩む人たち』
『すべての社員』
『地域社会との関わり』

KUMON企業理念より

世界共通の教材フォーマットと指導法

国が違えば、教育方法や考え方が異なるため、指導法や教材を変える必要があると思いますよね。

KUMONの教育は、世界共通で同じ教材フォーマットを使い、同じ指導法をいています。

では、どうしてそのようなことが可能なのでしょうか。

理由は、KUMONは「高校相当の学習ができるようになる」という目標を掲げており、「何をどの順番で学ぶ必要がある」という視点で段階的にテキストが作られています。そのため国によって教材を変える必要がなく、また、指導方法も標準化できるので、国や地域に影響されない共通言語化を図ることができました。

高め合う教育環境

異なる国々の知識や知恵を組織全体で共有し、発展させるために、「指導者研究大会」「World Brand Taskforce」といった世界中の関係者が交流する場を設け、相互に学び合う風土が設けられています。

各国・地域の知恵やノウハウをグローバル化

各国々や地域で発見・発展した知識・知恵やノウハウを上記の指導者研究会の場などで発表し、世界中に共有することもできます。

世界共通のグローバルブランド展開

KUMONは創設者である、公文公氏の名前を現在も企業名として採用し、海外進出の際も英語に改め、「KUMON」とすることで世界共通のグローバルブランドとして展開することができます。

これは、知名度向上には、コストや時間がかかり非常に効率が悪く、商品数が増えるほどコミュニケーションが必要というデメリットもあるためです。

まとめ

今回は、KUMONから学ぶグローバルブランディング戦略についてご紹介しました。

ポイントとしては、ブランディングには、
全世界共通の「理念・価値観・文化」を持つこと。
世界共通のブランド名。
互いに高め合う環境を設けること。

など全世界で共通化させ、効率よく国際的な評価を高めていくことが大切だということが学べました。

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