イノベーションを起こすためには?イノベーションのジレンマを解説

イノベーションを起こすためには?イノベーションのジレンマを解説

今回は、イノベーションはそもそもどんなもの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

そもそものイノベーションとはというところから、イノベーションを起こすために理解しておかなければならないことまで深く解説します。

イノベーションとは?

企業にとってのイノベーションの定義は、これまでにない新しいサービスや製品を生み出すことです。イノベーションを日本語では、「技術革新」と訳されることがありますが、イノベーションには技術に限らず広い概念を持っています。

ジョブ理論」で有名なクレイトン・クリストテンセンは、
イノベーションには「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」があると言っています。

持続的イノベーションとは?

持続的イノベーションとは、「顧客の満足のために、今ある商品に起こした革新」です。つまり、従来からある商品(既存商品)を改善・改良することでイノベーションを起こします。

例えば、トヨタの自動車が主な例です。自動車は、ある地点からある地点に移動する際の交通手段でしたが、低燃費化や自動運転など改良し機能を追加することで顧客により大きな価値をもたらします。

優良企業と言われている企業ほど、その中核事業は、既存商品の改良・改善を繰り返し進め、持続的イノベーションによって運営しているケースが多い。

しかし、絶え間ない既存商品の改良改善は、ある時点で顧客のニーズを超えときに逸脱した方向に進む場合あがるので、「顧客の想像する価値は何か?」を常に考えて行うべき。

破壊的イノベーションとは?

破壊的イノベーションとは、「既存商品の価値を破壊する価値を秘めた全く新しい価値を生み出す」ことです。破壊的イノベーションは、時にその市場そのものを全く新しいものに作り変える場合があります。

例えば、民泊シェアリングプラットフォームのAirbnb(エアビーアンドビー)です。Airbnbは、顧客同士で宿泊施設をシェアできるプラットフォームを作ったことでホテルや民泊などの宿泊市場に全く新しい価値を提供しました。

このように、破壊的イノベーションは過去の延長線上にない商品やサービスを生み出すことで生活者に受け入れられる。すると、持続的イノベーションの商品しか生み出すことができない企業の価値は低下し、今まで築いてきた地位を失います。

そのため、今回は持続的イノベーションについてさらに深く解説していこうと思います。

イノベーションジレンマによって成功しない5つの理由

クレイトン・クリストテンセンは、イノベーションを失敗に導く企業には、特徴があると言っている。イノベーションを妨げる要素のことを『イノベーションのジレンマ』と呼ばれる場合があります。

逆に、イノベーションのジレンマを理解し、気をつけることで イノベーションを成功に導くことができます。

企業は顧客と投資家に資源を依存している

優良企業ほど、顧客が望まずに、利益率が低い破壊的イノベーションに投資する場合が多いです。これは、「投資家は企業の安定性などを重視するために、リスクをおい、新規事業やイノベーションを起こしうる事業への投資を嫌うから」です。

そのため、スタートアップやベンチャー企業が行う破壊的イノベーションによって誕生した商品やサービスを顧客が求めるころには手遅れになってしまう場合があります。

改善策としては、自己資本率を向上させ浮いた資金を積極的にイノベーションのために投資を行うことです。

小規模な市場より大規模な市場を狙ってしまう

イノベーションを起こすことができる市場は、最初はとても小さい場合が多い。将来的に大市場になる可能性があっても、当初は市場が小さいためそこに大企業が参入することは自社の成長率を維持する上で難しくなる。

そのため、大企業ほど当社から市場が顕在化し大企業をねらってしまい、小さい市場を大きく育てる意欲は失われることがある。

短期的な、成長率を意識しすぎずに、長期的に考えてイノベーションを起こすことができれば市場を独占することができるため、積極的に投資を行うべきです。

潜在的な市場は分析できない

大企業であるほど、投資する際に経営者や株主に対して市場規模収益率を数値化し承認を得てからでないと市場参入することができません。だから、顕在化していない市場に参入する場合は、市場の存在を裏付けるデータや根拠の提出を要求されます。

しかし、これから大きくなる市場や需要が顕在化していない市場では、市場を説明するデータが存在するはずもなく意思決定を説得できません。

これにより、イノベーションを起こすことが阻まれてしまいます。

組織の能力が無能力になってしまうプロセスや価値基準がある

組織の力はどんな価値を提供するのか?を経営者や管理者が優先する基準で決まります。人材などの資源と違い、取り組むべきプロセスや価値基準には柔軟性がありません。

価値基準やプロセスが顧客体験に一致していると、組織の力は増大する。しかし、組織の力を率い伸ばすはずのプロセスや価値基準がもしも間違っていた場合は、組織は無力な集団になってしまいます。

イノベーションの供給は、市場の需要と連動するとは限らない

破壊的イノベーションの場合、最初は小規模な市場から起こり、やがて大市場で力を発揮する。そのためイノベーションの進展が早いと、市場の需要よりもイノベーションが先行してしまう場合があります。

そのため、企業は市場に需要がないものだと判断し撤退するケースがある。イノベーションとは、そもそも存在しないニーズを作り出すため拡大することが遅れる場合があります。イノベーションの場合は、需要と供給のバランスが常に保たれるとは限りません。

まとめ

イノベーションには、『持続的イノベーション』と『破壊的イノベーション』が存在します。これからの時代は、『破壊的イノベーション』を起こすことで市場で優位に立つことができます。

しかし、破壊的イノベーションはコストと時間がかるため多くの企業は参入しません。多くの企業が参入しないからこそイノベーションを起こすことができるので、積極的に事業投資など行うべきだと思います。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。ありがとうございました。

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